燕岳に登ろうと思った動機

約20年ほど前、友人7人のグループで燕岳に登ったことがあります。

1泊2日のテント泊でした。

その時、テントの中から見た星空は、20年以上たった今でも忘れられない美しさでした。

いつかまた行きたいと思いながら、20年以上が経ってしまいました。

このままでは永久に行けないような気がしてきたことと、今年は5月中に少し時間が取れそうだったので、思い切ってまだ雪の残っている5月に燕岳登山に行くことにしました。

初日

約20年ぶりの燕岳登山口。

20年前に来た時は真夏。しかも燕岳をよく知っている人をリーダーとしたグループ登山でしたが、今回は単独登山です。

前回はリーダーに全てお任せで自分では何もしていないので、今回は前もって登山前日に登山口と駐車場の確認をしておくことにしました。(20年前には上の写真の建物もなかったような気がするのですが・・・)

場所の確認後、本日泊まる宿の有明荘へ移動。

なぜ有明荘にしたかというと、この宿は燕山荘の系列会社が運営しているようなので、燕岳までの雪の状況とテント場の残雪状況のより詳細な情報が聞けると思ったからです。

ちなみに下の写真が有明荘で泊まった部屋。

とても立派な宿でした。

宿泊客は私一人だったようで、通常とは違う少しいい部屋にしてくれました。

宿泊客が一人なので、夕食も広い食堂で一人だけで食べました。

従業員の皆さんに注目されながら一人で食べるのは少し落ち着かない状況でした。

ただ穂高の生ビールはとても美味しかった。

明日に備えてご飯を3杯お代わりして食べたら食堂の女性従業員に感心されてしまいました。

温泉でゆっくりした後、登山ルートの情報を収集。

第三ベンチから先はアイゼンが必要なようです。

初日は疲れていたこともあり、21時には寝てしまいました。

登山当日

登山当日は天気予報通り、とても良い天気です。

残雪のある北アルプスの山々がとても綺麗です。

歩いていて楽しくなります。

第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、と休憩しながらやがて合戦小屋へ。

ここでコーラとカップラーメンを購入して簡単な昼食を済ませました。

合戦小屋から少し歩くと槍ヶ岳が見えてきました。

残雪の槍ヶ岳を見るのは初めてです。少し感動しました。

そして登り始めて約5時間

ようやくアイゼン無しで歩けるところに来ました。

山荘に到着

アイゼンを外してすぐに燕山荘に到着。

登山口から山荘まで約5時間30分。

少し休憩が多かったかもしれません。

早速テントを設営。不要かもと思いながら半信半疑で持ってきたスコップがとても役に立ちました。(テント場の整地だけでなく、雪が硬いので、スコップで雪を細かくして飲み水を作りました)

設営後、暗くなるまでまだ時間があったので、夕食用のお米を水に浸した後、燕岳山頂まで行くことにしました。

山頂へ

テント場から約30分で山頂に到着。(山荘から山頂まではアイゼンは不要でした)

テント場から山頂までは北アルプスらしい景色が楽しめます。

残雪時の北アルプスはとても綺麗。

日が落ちる頃になると、どんどん空の色が変わっていきます。

星撮影

楽しみにしていた星空の撮影は、雲が多く、月も満月に近かったため、残念ながら良い写真は撮れませんでした。

0時頃にはもう満月が昇りきって、星が見えなくなりました。

でも月明かりの燕山荘もいい感じです。

夜明け

夜明け前に燕山荘まで移動して日の出を撮影。

小さくて見づらいですが、一番奥の赤いテントが、私の泊まっていたテントです。

テントの中での食事

燕岳を眺めながら、テントの中で食べる食事はとても美味しい。

今回は山荘では食事はせず。全て自炊しました。

自分で炊いたご飯は不思議と美味しく感じます。

燕岳登山を終えて

満足のいく星撮影はできませんでしたが、とても充実した登山でした。

20年ぶりに燕岳に登って感じたことは、この山はとても初心者向きということ。

登山口から半日くらいで登ることができ、それでいて本格的な北アルプスの景観が楽しめます。

しかも槍ヶ岳や奥穂高のような危険な場所やはしごもありません。

この山に登ったことがきっかけで登山の魅力にはまる人も多いのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

eighteen − 5 =