きっかけ
私は現在ニコンのD810とD90の2台を使用しています。
2台共とても良いカメラで、使っていて楽しく、とても満足しています。
しかし使用頻度が上がるにつれ、D90が少しネックになってきました。
古いカメラなので仕方がないのですが、連写速度やAFが遅く、10枚ほど連写すると固まってしまい、しばらくの間撮影できなくなります。
またAPS-Cなので、D810と共通のレンズを使っていると、広角の撮影に制約が出てきます。
また古い機種ではよくあることですが、高感度耐性が低いので高感度で撮影するとノイズが目立ちます。
ということでしばらく前からD90を新しい機種に買い換える必要がありました。
連写速度が速く、高感度に強い機種が欲しい!
高画素機はD810があるので、低画素で構わないので連写速度が速く、高感度に強い機種が欲しい!
そんな目的から、D90を買い換えるにあたって、まず最初に検討したのがD500です。
D500はとても魅力的な機種だったのですが、D90と同じAPS-Cというところがネックで購入に踏みきれませんでした。
そんな時にニコンのZ7,Z6の発表がありました。
この2機種はソニーのα7RIII、α7IIIを意識しているのは明らかでした。
「連写速度が速く、高感度に強い機種」となるとZ6かα7IIIになります。
この2機種のどちらにするかでとても悩みました。
α7IIIに決めた理由
私は初めて購入したカメラがニコンであり、山岳写真でかなり雑な扱いをしたにもかかわらず一度も壊れなかったことからニコンの機種をとても気に入っています。
あの植村直己や星野道夫がニコンを愛用していたというのもニコンを好きな理由の一つです。
ところが最近になってじわじわとソニーのカメラはダイナミックレンジが広いというところが多くのプロカメラマンの心を掴んでいきました。
さらにはミラーレス機にしかできない瞳AFはスポーツ写真を撮る上ではとても魅力的な機能です。
今回のニコンのZシリーズの発表ではこの瞳AF機能に期待していたのですが、その機能がないということがとてもショックでした。
またホタルや星空の撮影に役立つブライトモニタリング機能もZシリーズにはないようです。
ホタルの撮影では周りに気を使うので、この機能は欲しかった。
また寒い時期に山の上で星空を撮影する場合、バッテリーの持続時間がとても短くなります。
バッテリーの持続時間がZ6はα7IIIより大きく劣っているのも残念な点です。
また私はメディアが何回か壊れた経験があり、Z6がシングルスロットというのも残念です。
また以前からニコンはソニーにイメージセンサーを作ってもらっているのでは?という噂がありました。
今回のZ7,Z6の発表でそれがほぼ明らかになりました。
このようにどんどんZ6に不利な情報が入ってきました。
冷静に考えれば現時点で購入するのであればα7IIIが妥当な選択肢に思えてきました。
値段もZ6より安いですし。
α7IIIを購入した場合のレンズ問題
α7IIIを購入するとなるとレンズの問題が出てきます。
私はニコン用のレンズを10本以上持っています。
初期の頃に購入した安いレンズもありますが、半数以上はとても良いレンズです。
これらのレンズが使えなくなることはとても痛いです。
D810は今後も使い続けていく予定なので、レンズを売るわけにはいきません。
そうなるとニコンのレンズをソニーで使用するためのアダプターが必要になってきます。
調べたところ、AFのできるアダプターはcommliteの一つしかありませんでした。
commliteの問題
価格を調べてみると、このアダプターは4万円近くします。
Commlite レンズマウントアダプター CM-ENF-E1 PRO
アダプターに4万円?と思いましたが、Z6のアダプターも同じくらいの値段なので、妥当な価格なのかもしれません。
でもこれでニコン用のレンズがそのまま使えるのであれば安いかも、と当初は思いました。
しかし、いろいろ調べてみると、このアダプターはα7IIIで使えなかったという書き込みがいくつか見つかりました。
どうやらこのアダプターはα7IIまでしか対応していないようです。
つまり10本以上あるこれらのレンズの全てが使えない!?
ということで話はまた振り出しに戻ってしまいました。
commliteの検討
再度Z6の検討もしましたが、現時点では私にはこちらの選択肢はないように思えました。
私はニコン以外は全く知らないので、他のメーカーのカメラを知ることも有益なことだと思えてきました。
とりあえずこのアダプターがα7IIIで使えないか有楽町のビックカメラまで試しに行ったところ、アダプターが使えないことを知っているのか置いてありませんでした。
有楽町のビックカメラにも置いていないのに本当にcommlite前提で購入して良いかとても悩みました。
というのは絞りの羽根はレンズ側についているからです。
物理的にレンズをつけることができても、絞りの変更ができなければレンズとして全く使うことができません。
ただα7IIで使えたのであれば、α7IIIではAFはできなくても絞りの変更くらいはできるかも?
ダメならソニーのレンズを少しずつ増やしていこう、そう決めて、思い切ってα7IIIを購入することにしました。
実際にcommliteをα7IIIで使ってみた結果!
ニコン用レンズが使えなかった時のためにキットレンズ付きのα7IIIを購入。
commliteはネットで中古のものを安く購入しました。
α7III本体が手に入って早速commliteでニコン用レンズをつけてみました。
最初のレンズは動きました!
次のレンズは動きませんでした!
この時なぜ動かなかったのかよくわかりませんが、夜遅かったので翌日ゆっくりと検証したところ、昨日動かなかったレンズも含め、試した4、5本のレンズ全てが動きました!
屋外に出て色々なモードで試したところ、時々固まり動かなくなったので、レンズ側の手振れ補正をOFFにしたところ問題なく動くようになりました。
よく考えたらソニーでは本体側で手振れ補正しているので、レンズ側で手振れ補正をonにするのは変ですね。
本体の電源を入れてからピントが合うまでに時間がかかりますが、一度ピントが合ってからのAF追従は悪くないです。
最初のピントが合うまでの時間が長いので、スポーツの種類によっては使うのは厳しいかもしれませんが、風景写真には十分使用できるレベルです。
とりあえずニコン用レンズが使えることでひと安心しました。
使い勝手はこれから検証が必要ですが、気がついた点をその都度このブログでアップしていきたいと思います。