(前回からの続き)
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スタッフのSTOP合図とともに、後続を走っている選手たちのがっかりした表情が次々と見えてきました。

私も関門で止められたのは10年以上前に参加した揖斐川マラソン以来です。

回収のバスに乗りゴール会場へ。

着替えを終え、しばらくすると1位の選手がゴール会場に入ってきました。

会場に入った途端、顔を覆い、涙を流していることが分かりました。

スタートしてから約7時間半、私から見ると信じられないほど早いタイムでのゴールです。

若干26歳の日本人選手。

素晴らしいの一言です。みんな心から拍手を送っていました。

しばらくしてからホテルに戻り、お風呂に入ってからホテルの前を走っている選手たちを眺めていました。
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私を含め、たくさんの選手たちが進むことができなかったランの最終ポイントです。

特別な選手達かというとそうではなく、老若男女どこにでもいる平凡な選手たちです。

私とこの選手たちとの違いは何だろう?

そんなことを考えながらゴールまであと2kmの選手たちを最後の一人までずっと眺めていました。

【4月20日】
バイクの引取りは13時まで。

朝の9時ころバイクを引き取りに会場に向かったところ、偶然ですが、昨日の優勝者、戸原開人選手が一般の選手と同様にバイクを引取りに来ていました。

早速テレビ局につかまりインタビューを受けていました。

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昨日会場で見た時は全身にオーラがたちこめていましたが、目の前で見る戸原選手はどこにでもいる華奢で小柄な普通の青年でした。

スーパーでアルバイトをしながら頑張っている苦労人とのこと。

どの世界でもTOPに登っていく人は見た目ではわからない何処かが違うようです。

またこれも偶然ですが、会場に行く際、前を歩いていた女性が、女子1位の酒井絵美選手でした。

一人で普通に歩いているので、まさか優勝した選手とは全く気付きませんでした。

戸原選手同様、テレビ局に捕まってインタビューされているのを見て初めて気付きました。

優勝者2人が同じ時間に会場に来て偶然そこに居合わせたのはラッキーでした。

表彰式とパーティーまでは少し時間があったため、お土産を買いに市内へ。

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米子焼のシーサーがとても気に入りました。

15時からは表彰式とパーティー会場へ。

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会場で自分の写真をいただくことができました。

【4月21日】
宮古島最終日。

朝一でバイクの分解と梱包を終え、ホテルで発送手続き。

チェックアウト後、飛行機の時間までまだ少しあったため市内を散策。

偶然ですが、今話題の映画「宮古島トライアスロン」の映画館を見つけました。

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昔懐かしい映画館という感じです。

市内散策後、空港へ向かい再度お土産を購入。

空港に選手たちの写真が飾ってあり、自由に持って行ってくださいと書かれていました。

島全体がトライアスロンを応援している感じです。

私自身、たくさんの島の人たちから声をかけていただき、とても嬉しかったです。

最後にホテルで知り合った65歳の方と色々話をしました。

今回初めて知ったのですが、宮古島大会は65歳が年齢制限の上限だそうです。

最後に完走できて本当にいい思い出になったと、いい顔をして語っておられました。

私もいつか完走して同じ話を誰かにしたいと思いました。

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